震災復興談合?!
ここ数日世間を賑わせていたニュース

東日本大震災で被災した高速道路の復旧工事を巡る談合疑惑
東京地検特捜部と公正取引委員会が鼻息を荒くしておりますが...
連日のニュースでご存知かと思いますが
とあるブログの記事が目に留まりました

http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12119488790.html
連日の報道にうんざりもしていたのですが
なるほど....この様な捉え方の出来る人もいるもんだなと思った次第で
上の記事で触れられていなかった部分を
私なりに捕捉させていただきますと
今回の高速道路の復旧事業で投じられた費用は600億近く
道路工事だけでも180億近い費用です
これはNEXCOの通常年間発注額の4倍相当で
尋常ではない工事が一度に発注されたことを物語っています
震災直後で資材も人材も確保がままならない中
1社で複数の工事を受注する事はほぼ不可能な状況で
各会社が受注を1本に絞り込むのはごく普通の流れと容易に想像できます
新聞報道には
『各社が利益を上げるため
所有しているアスファルト工場の近くの工事を受注した』
等と書かれていましたが
それは当然の事だと思いませんか?
アスファルトを運搬するダンプトラックの確保も困難な時に
わざわざ遠い場所の工事を受注するわけがありません
他社の工場を利用するとしても
資材の無い中アスファルトを販売してくれる確証も無いわけですからね
それと『工事発注予定価格』というもの
これは今回のNEXCOや国土交通省のような役所が工事を発注する際に決める価格で
簡単に言うと1m当たりや1㎥当たりの単価を決めておいて
それに工事延長等を乗じて価格を決めます
1mあたり100円の仕事を100m発注するには10000円って事ですね
実はこの単価
市販のソフトで計算する事が出来まして
簡単に工事の発注予定価格を知ることが出来るのです
新聞記事によっては
『なぜ発注予定価格が漏えいしたのか?』
等と書かれていましたが
自治体によっては発注予定価格を公募時に公表するところもあり
さほど秘匿にする必要が無いのです
それは何故か?
発注予定価格を上回った金額で入札した業者は
失格となるからです
自治体によっては失格となった業者は
次回の入札には参加できないというペナルティを課すところもあるから
応札する業者はその上限内で札を入れる図式となっています
ここで気になるのはその予定価格が適正であったか?という事
先に述べた工事単価
その単価が震災前の単価そのものであれば
とてもじゃないがまともな工事が出来る金額じゃないのは明らか
どの程度の補正がかけられたかは解りませんが
あの当時の状況を考えるととても利益が出せる状況ではなかったのではないかと
当時東京都内で働く10tダンプトラックの賃料が1台38,000円
それが被災地だと50,000円以上と
とんでもない価格に跳ねあがっていました
でもそれは当然の事で
被災地在住のダンプトラックだけでは数が足らず
関東、関西、遠くは九州からも応援のダンプが現地入りしておりました
当然遠隔地から来たダンプは運転手の宿泊費用や手当も必要で
走行に必要な軽油の燃料代も高沸していたのですから
それは現場で働く人達の労賃や
材料費にも同様なことが言えて
もしまともに見積をしていたなら
10億円の予定価格の工事が12億円にも13億円にもなっていたかもしれません
その場合どぉなるか?
応札する会社が全て予定価格を上回り
『不調』という事で入札が仕切り直しに
予定価格が増額されることはありませんので
『不調』の堂々巡りが始まって
いつまでも道路の復旧が進まない状況に陥るわけです
そんな状況にマスコミから批判の声が上がるのは明白な事で
しびれを切らせた政府から天の声が響くのも明白
そんな状況になるならばと....
今回のように施工の分担を振り分けたのも
なんとなくわかる気がします
想像ですが
10億円の予定工事を
A社10億円
B社10億円
C社9.7億円
こんな感じでC社が受注でもしたのでしょう
そこで問題になるのが先に述べたとおり
10億円という金額が適正であったか?ということ
これで数億円の利益でも上げているのなら問題でしょうが
常識的に考えてそんな利益が出ているとは思えません
よしんば多少の利益をあげていたとしてもですよ
NPO法人じゃないんですから当然だとは思うのですけどね
おそらくですが...
談合があろうと無かろうと
工事の受注体系はそう変わる状態ではなかったのではないかと
今回の件で公正取引委員会が正義の名のもとにメスを入れれば
地震国日本が次の震災被害を被った時
世界各国が目を見張った今回のような迅速な被災地復旧など
二度となされることはないんでしょうね
同じ業に携わる者としての感想は
『やってらんねぇ~ゎ...』
ヘ(-′д`-)ゝアホクサ
ってところです
他業種ではありますが農業用ハウスの復旧工事で
公取に目をつけられているメーカーの方々も
ほんと....お疲れ様です

東日本大震災で被災した高速道路の復旧工事を巡る談合疑惑
東京地検特捜部と公正取引委員会が鼻息を荒くしておりますが...
連日のニュースでご存知かと思いますが
とあるブログの記事が目に留まりました

http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12119488790.html
連日の報道にうんざりもしていたのですが
なるほど....この様な捉え方の出来る人もいるもんだなと思った次第で
上の記事で触れられていなかった部分を
私なりに捕捉させていただきますと
今回の高速道路の復旧事業で投じられた費用は600億近く
道路工事だけでも180億近い費用です
これはNEXCOの通常年間発注額の4倍相当で
尋常ではない工事が一度に発注されたことを物語っています
震災直後で資材も人材も確保がままならない中
1社で複数の工事を受注する事はほぼ不可能な状況で
各会社が受注を1本に絞り込むのはごく普通の流れと容易に想像できます
新聞報道には
『各社が利益を上げるため
所有しているアスファルト工場の近くの工事を受注した』
等と書かれていましたが
それは当然の事だと思いませんか?
アスファルトを運搬するダンプトラックの確保も困難な時に
わざわざ遠い場所の工事を受注するわけがありません
他社の工場を利用するとしても
資材の無い中アスファルトを販売してくれる確証も無いわけですからね
それと『工事発注予定価格』というもの
これは今回のNEXCOや国土交通省のような役所が工事を発注する際に決める価格で
簡単に言うと1m当たりや1㎥当たりの単価を決めておいて
それに工事延長等を乗じて価格を決めます
1mあたり100円の仕事を100m発注するには10000円って事ですね
実はこの単価
市販のソフトで計算する事が出来まして
簡単に工事の発注予定価格を知ることが出来るのです
新聞記事によっては
『なぜ発注予定価格が漏えいしたのか?』
等と書かれていましたが
自治体によっては発注予定価格を公募時に公表するところもあり
さほど秘匿にする必要が無いのです
それは何故か?
発注予定価格を上回った金額で入札した業者は
失格となるからです
自治体によっては失格となった業者は
次回の入札には参加できないというペナルティを課すところもあるから
応札する業者はその上限内で札を入れる図式となっています
ここで気になるのはその予定価格が適正であったか?という事
先に述べた工事単価
その単価が震災前の単価そのものであれば
とてもじゃないがまともな工事が出来る金額じゃないのは明らか
どの程度の補正がかけられたかは解りませんが
あの当時の状況を考えるととても利益が出せる状況ではなかったのではないかと
当時東京都内で働く10tダンプトラックの賃料が1台38,000円
それが被災地だと50,000円以上と
とんでもない価格に跳ねあがっていました
でもそれは当然の事で
被災地在住のダンプトラックだけでは数が足らず
関東、関西、遠くは九州からも応援のダンプが現地入りしておりました
当然遠隔地から来たダンプは運転手の宿泊費用や手当も必要で
走行に必要な軽油の燃料代も高沸していたのですから
それは現場で働く人達の労賃や
材料費にも同様なことが言えて
もしまともに見積をしていたなら
10億円の予定価格の工事が12億円にも13億円にもなっていたかもしれません
その場合どぉなるか?
応札する会社が全て予定価格を上回り
『不調』という事で入札が仕切り直しに
予定価格が増額されることはありませんので
『不調』の堂々巡りが始まって
いつまでも道路の復旧が進まない状況に陥るわけです
そんな状況にマスコミから批判の声が上がるのは明白な事で
しびれを切らせた政府から天の声が響くのも明白
そんな状況になるならばと....
今回のように施工の分担を振り分けたのも
なんとなくわかる気がします
想像ですが
10億円の予定工事を
A社10億円
B社10億円
C社9.7億円
こんな感じでC社が受注でもしたのでしょう
そこで問題になるのが先に述べたとおり
10億円という金額が適正であったか?ということ
これで数億円の利益でも上げているのなら問題でしょうが
常識的に考えてそんな利益が出ているとは思えません
よしんば多少の利益をあげていたとしてもですよ
NPO法人じゃないんですから当然だとは思うのですけどね
おそらくですが...
談合があろうと無かろうと
工事の受注体系はそう変わる状態ではなかったのではないかと
今回の件で公正取引委員会が正義の名のもとにメスを入れれば
地震国日本が次の震災被害を被った時
世界各国が目を見張った今回のような迅速な被災地復旧など
二度となされることはないんでしょうね
同じ業に携わる者としての感想は
『やってらんねぇ~ゎ...』
ヘ(-′д`-)ゝアホクサ
ってところです
他業種ではありますが農業用ハウスの復旧工事で
公取に目をつけられているメーカーの方々も
ほんと....お疲れ様です
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コメントの投稿
Re: KENさん
こんにちゎ
そもそも公正取引委員会なんて
委員長は副大臣と同等の給料もらってて
委員も事務総長と同等の給料をもらう高給取り
たいした仕事もしていないのにそんなに貰って
あんたらこそ公正じゃないだろうと言いたいんですけどね
まぁ
今回はそんな人達の仕事してますよアピールの
格好の的になってしまった訳で
世論的にも正義の味方っぽく演出してますもんね
今年は夏に参院選があるので
既存政府の意向もあるんでしょうねぇ~
実にくだらんゎ
そもそも公正取引委員会なんて
委員長は副大臣と同等の給料もらってて
委員も事務総長と同等の給料をもらう高給取り
たいした仕事もしていないのにそんなに貰って
あんたらこそ公正じゃないだろうと言いたいんですけどね
まぁ
今回はそんな人達の仕事してますよアピールの
格好の的になってしまった訳で
世論的にも正義の味方っぽく演出してますもんね
今年は夏に参院選があるので
既存政府の意向もあるんでしょうねぇ~
実にくだらんゎ
No title
そんなことより・・・
って思う人は自分だけではないはず
少なくとも一般的な民間企業は、多少のズルい?事はあっても市場原理にのっとって動いていると思いますよ
問題なのは天下りの温床となっているNEXCO本体や、甘利大臣で注目のURとかの企業の方じゃないんですかね~
って思う人は自分だけではないはず
少なくとも一般的な民間企業は、多少のズルい?事はあっても市場原理にのっとって動いていると思いますよ
問題なのは天下りの温床となっているNEXCO本体や、甘利大臣で注目のURとかの企業の方じゃないんですかね~